8月25日の授業報告
本日(実習4日目)は、博物館実習の受講者をAとBの2班に分け、「対話型鑑賞」の練習をしました。
対話型鑑賞とは、思考能力、対話能力の向上を目的に実践される、対話による美術作品の鑑賞法です。
対話型鑑賞では、作品の解釈や知識を鑑賞者に一方的に提供するような解説を行いません。鑑賞者が作品を観た時の感想を重視し、想像力を喚起しながら他者とコミュニケーションを取っていきます。
鑑賞者の活発な参加を促す重要な存在が「ファシリテーター」です。
ファシリテーターは、「パラフレーズ(言い換え)」や「リンキング(発言と発言の共通点や対比)」といったスキルを駆使し、少しずつ作品の情報を出しながら、鑑賞者の活発な発言・交流を促します。
練習では、各々が、作品グループで解説作成を担当した作品で、ファシリテーターを務めました。私も、解説作成を担当したドラクロワ作《ファウストとワーグナー》でファシリテーションを実践しましたが…これがなかなか難しい。
「どうぞ自由に感じたことを発言してください」
と言うだけでは芸が無いし、鑑賞者もだんだんと苦しくなってきてしまいます。
かといって作品の情報を出し過ぎると、鑑賞者の自由な想像を妨げます。
こうした状況に陥るのを防ぎ、鑑賞者に楽しく積極的に発言・交流してもらうためのスキルが、先ほどのパラフレーズやリンキングだと思うのですが、私の言語化能力が低すぎて、鑑賞者の発言を上手く別の表現に言い換えたり、発言同士を関連付けて新たな視点を示したりすることはできませんでした。
今回は大学生が鑑賞者なので、ファシリテーションが下手でもみんな積極的に発言してくれましたが、これが実際にどこかの博物館で、子どもたちを相手にやっていたら…そしてその周りには親御さんたちが立っていて…なんてことを想像するとぞっとします。
繰り返し練習することが大事だと感じました。
K. I.
参考
artscape「対話型鑑賞」
https://artscape.jp/artword/index.php/%E5%AF%BE%E8%A9%B1%E5%9E%8B%E9%91%91%E8%B3%9E(最終閲覧日:2022年8月25日)
NPO法人芸術資源開発機構(ARDA)
https://www.arda.jp/cat_ap/3858(最終閲覧日:2022年8月25日)



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