「実は誰でも一度は見たことがある!?リトグラフの絵画」


 

 「リトグラフ」とは版画の技法の一種を指しますが、名前を知らなかった人もいるのではないでしょうか。簡単に解説すると、版材に直接絵を描き、それに特殊な処理を施すことによって描いた部分にのみインクをのせることが出来るようにし、紙に印刷するというものです。元々は楽譜の印刷を目的として利用されていましたが、後になって絵の技法としても用いられるようになったそうです。版材に直接描くため、鉛筆やクレヨン、水彩画など画材によって繊細なタッチを出すことができるのが特徴的です。

この技法は18世紀末に確立され、19世紀には「リトグラフの時代」と言われるほど広がりを見せました。展示に出品されたドラクロワの「ファウストとワーグナー」は1827年に制作されたとのことなので、ちょうど全盛期の作品と言えますね。展示された作品以外にも、エドヴァルド・ムンクの「叫び」やオノレ・ドーミエの「ドン・キホーテ」、アルフォンス・ミュシャの「黄道12級」などの有名作品も、実はリトグラフの技法で描かれています。これらの作品が紙にそのまま描かれたのではなく、実は版材に描いた絵に後から色をのせた作品だということは少し意外な事実だったのではないでしょうか。

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